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2008年12月06日

■ 心の整理。

今更何を言っても、何にも覆らない事は充分承知しているが。

有体な言い方だが、正直、今の心境を言い表すのに適切な言葉が見つからない。
ショックでもあり、怒りでもあり、悲しみでもあり・・・本当に様々な衝動が去来している。頭の中はバランバランで考えもまとまらず、一体自分が何故こんな状態に陥っているのか、自分自身の中で上手く説明がつかないので、物凄い不快感も伴っている。

HONDAの会見終了後から、まさにポッカリ心に孔が開いてしまったのは間違いない。
大切なモノを失った悲しみからなのか、大切なモノを奪われた怒りからなのかは解らないけれど、ポッカリ状態な事に間違いはないようだ。

頭の中では色々なキーワードがグルグル巡っているのだけれど、まず一つ、その中から拾い上げるとしたならば ” 青天の霹靂 ” という言葉を選ばずには居られない。

まさに晴天の霹靂とは、このことだな・・・と、発表を聞いたときに強く強く思ったのだった。

噂も前兆も何もない、突然降って湧いたような話し・・・。

昨日まで隣に住んでいた、ワリと裕福な仲の良い友達が、翌朝目が覚めたら家族ごと夜逃げして居ませんでした、って感じ。

まさか、アノ家族が・・・って感じだ。

まさか、アノHONDAが・・・である。

ロス・ブラウンは存知の通り 『 09年は勝つマシンを用意できる 』 と事在るごとに繰り返していたし、KERSシステムについても、全チームに先駆けて積極的に実用化テストを行っていた。
誰もが 『 09年のHONDAは化ける 』 と、少なからず期待したり、又は慄いていたはずだった。

12月のヘレステストも参加する予定だった、というのだから、如何に今回の決断が直前の出来事だったか、と云う事なのだけれど、逆に 『 そこまで土壇場になるまで・・・ 』 という思いは、どうしても拭えないものがある。

前回の合同テストでも、09年型の空力パッケージを持ち込んでテストを行っていたのは記憶に新しい。
福井社長曰く 『 撤退は以前から決めていた 』 というのだから、福井社長の目には

『 ああ、もう撤退するつもりなのに、あんなモノまで開発しちゃってるのか・・・12月のテストも、段取りしちゃってるんだなぁ・・・ 』

ってな感じに映ったのだろうか。

何だか、釈然としないポイントの一つである。




今回の件、” 世界的金融危機 ” が引き金となったのは、まぁ間違いの無い処なのであろう。
しかし、それが総てだと言わんばかりのHONDAの言い分には、どうしても違和感を覚えてしまうのだ。

『 そっかー、仕方ないよね、F1はお金掛かるしね。契約社員とかリストラしてるんだし、ホンダとしてのケジメの着け方なんだね 』

って、思って欲しいんだろうけど、一定の理解は示せても絶対に納得は出来ない。

一番引っ掛かるのは、F1に参戦している自動車メーカーの中でも、HONDAは優良企業の部類に入るはず、という点である。
苦しいのは他のメーカーも同様だし、むしろHONDAよりも苦しい企業は他にもあるはずだ。

それでも簡単に撤退しないのは、やはりF1に様々な価値を見出し、企業としてF1というツールは必要、と判断しているからなのだと思う。F1に勝る広告媒体はなかなか無いし、F1から得られるモノは計り知れず大きいはずだ。

おまけに、皆さんご存知の通り、HONDAはF1に参戦する意義を

『 HONDAのDNAだから 』

と、言い続けてきた。
HONDAだから、レースをやって当然!という、実に魅力的な姿勢の企業だったハズなのである。
で、そのDNAは、一体如何してしまったのだろうか?

高尚な事を言っていたワリに、実に呆気なさ過ぎじゃないだろうか。

DNAなんて、そんな簡単に変質するものだろうか。
こんなだったら、そんな格好の良い事は最初から言って欲しくない。

多分、多くの人が抱いていたHONDAのイメージは、トヨタが撤退しても、ルノーやBMWが撤退しても、HONDAはF1を護る為に最後まで頑張るぞ!って感じだったに違いない。

まさか、そんなHONDAが一番最初に

『 イチぬけたー! 』

なんて言い出すとは、夢にも思って居なかったはずだ。





納得行かない事は多々在るが、多くの人がそう感じている様に、どうしても理解不能なのが

” なぜ、あんなにも英国主導だったのか? ”

という点だ。

英国のレース企業に、HONDAは資金を提供して自社のバッジを付させている・・・そんなイメージだったのだけれど、こうして終わってみると、そのイメージも大きく的外れでは無かったのだな、とあらためて思う。

何でも、英国のレースチームには、来年の3月まで ” 資金の提供 ” が続くらしい。
撤退発表後の様々なニュースを見るにつけ、これまで僕らが見ていたHONDA F1 TEAMは、やはり ” 英国のレース企業にHONDAのバッジを冠したチーム ” だったのだな、と、強く感じずには居られない。

無論、資金のみならずリソースも提供していたのだけれど、最後の最後まで、F1の現場から栃木の研究所の匂いを感じることは出来なかった。

僕らが見たかったHONDAは、そんなHONDAじゃなかったはずだ。
勝手な事言うな、色んな事情があるんだ、って話なんだろうけど、やっぱり違うのだ。

なぜ、日本のHONDAが主導できなかったのか。
きっと、HONDAの中の人にも、そんな思いは強くあったに違いない。
栃木の研究所で、総て賄える!そんな気概が常にあったに違いない。

だから、SAF1の躍進があったのじゃないだろうか、とも思う。
きっと自分たちの持てる力を、こっそりと注力したに違いない。
大っぴらには出来ないけど、俺らにだって、こんなに出来るんだ!ってのを、見せ付けたんじゃないかと思う。




日本主導で、もっと低予算で、チーム運営をしていくことは出来なかったのだろうか。
HONDAより低予算でも、ルノーなんかは素晴らしい結果を見せている。もし、年間100億で良いのならば、チームは存続可能だったのではないだろうか。
そんなひ弱なチームでは、HONDAのプライドが許さなかっただろうか。

栃木研究所が中心でマシンを開発し、実戦部隊は鈴木亜久里とか、レースを生業にしている人々に
託す。ドライバーは佐藤琢磨や松田次生、日本人の優秀なドライバーを乗せる。
まるで、SAF1の再来みたいな話しだけど、もし、SAF1がHONDAのワークスチームだったならば、もっともっとスポンサーは集まっただろうし、あんな悲惨な結末を迎えることも無かったかもしれない。
おまけにHONDAとしては、今よりずっと低予算でF1を続けられる。

たとえそれで結果が出なくても、日本人主導、低予算でコレまでとは違うアプローチでF1に参加している、というアイデンティティがある限り、誰からも文句は出ないはずだ。

当然、これまでのようなHONDA F1 TEAMよりも、ファンに対するイメージはぐっと良くなったはず。
HONDAならではのチャレンジとして、大いに好印象を与えたであろう。

今回の撤退は 『 英断だった 』 と言われるかもしれないが、やはりネガティブなイメージがどうしても付いて回る。
8年に亘り散財を尽くし、最後の最後にイメージまでダウンさせてHONDAはF1を去っていく。

一体何をしたかったのだろう、その一語に尽きる。

そして、どんなに正当な理由を並べ連ねても、僕らファンに対する姿勢に疑問を抱かずには居られない。
SAF1や琢磨クンに対する処遇に始まり、最後のトドメはこれだ。

思い返せば、RA099がヨス・フェルスタッペンの手でシェイクダウンされた時、あのときが一番輝いていたように思う。
僕らも、ただ直線を走っているだけのRA099に、無限の期待を込めたものだった。

ハーヴェイ・ポスルズウェイト博士とHONDAが作ったRA099の発展系が、当初の予定通り次のシーズンのオーストラリアのグリッドに着いていたら、今頃全然違う未来を迎えていたかもしれない。

どんなに負けても、どんなに悲惨な成績でも、僕らのHONDAだったならば、それでも全身全霊を以って応援し続けていたと確信できる。





今は、何を言っても覆らない。
が、ニック・フライは一体HONDAのなんだったのか、なぜHONDAはHONDAたりえなかったのか、ファンに説明して欲しい、と強く思う。

そして、F1界に与える影響は、非常に大きい。
HONDAがああなのだから、我々も・・・という話しになりかねない。標準化エンジンこそコストカット!と大馬鹿なことを言っているマックス・モズレイを、更に増長させるに違いない。
HONDAの撤退が元で、F1が根底から危機を迎えるかもしれない。




それにしても・・・心の傷は、果てしなく深い。






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コメント

::ホンダへの熱い思い
インディを続けることが出来て、F1にはエンジンすら提供できない。ホンダはとにかくF1から身を引きたかったのが正直なところなんでしょう。仮に福井社長が「あと1年も我慢はならん!コントロールの効かない浪費癖の英国チームとの繋がりは全て斬るんだ、未来のために」と決断したなら?・・・これは英断だろうか・・・あれこれ想像してみても、慰めになる材料はない。冷静に考えれば考えるほど、ホンダの姿勢には疑問符が付く。こんなに分かりにくいメーカーだったっけ。
::
未来が、見えないんだもの(TT)

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